2015年3月31日火曜日

ビラ(2)本文・表

新学事暦の導入の見直しを求める要求書の賛同者を募集します

先週配布した「私たちは新学事暦導入に反対します」のビラは読んでいただけたでしょうか。

新学事暦で4ターム制や105分授業が導入されれば、学生の学習を妨げ、生活環境に悪影響を及ぼす大きな変化が起こります。
文理やキャンパスによって授業期間と休業期間が異なるため、他学部、他学科の聴講が難しくなり、分野横断的な学習が妨げられます。また、休業期間が他大学と異なるため、インターンシップなど就職活動や、部活やサークルなどの課外活動に支障が生じます。
新学事暦のもとで前期課程から理系の学部に進学すると、2年次は5ターム全てに授業があることになります。また、現在工学部に内定している2年生は、移行期間のためやはり来年度は全てのタームに授業が行われます。十分な長期休業期間にサマープログラムやインターンシップなどの自主的な活動ができるという目的は実現されないどころか、より難しくなるでしょう。
授業時間の変更により、1限が8:30開始、5限は18:35終了となります。遠方に住む学生の通学の負担が大きくなるほか、アルバイトなどに割ける時間が少なくなります。学習環境維持のために遠方の学生が大学の近くに住居を確保したり、学費や生活費を支えるアルバイトの時間を減らしたりすることが必要になれば、特に所得に余裕がない家庭の経済状況はますます厳しくなり、所得による教育格差の拡大にも繋がりかねません。

このように学生の学習や生活に大きな影響を与える改革であるにもかかわらず、新学事暦の導入が決定されるまでに、学生自治会との交渉やアンケート調査などの学生生活の実態を反映するための試みはなされませんでした。さらに、導入の半年前まで学生に新学事暦の詳細な内容を発表しませんでした。
このような一方的な改革が実行される背景には、近年の大学では教授会の権限が縮小され、学長による上意下達の組織化が進められているという状況があります。このような体制下では、教職員や学生の声を無視した運営がなされ、「大学の自治」は有名無実のものとなってしまいます。このまま新学事暦の導入を傍観すれば、今後このような強引な改革は加速されるでしょう。

来年度から導入されることになっている新学事暦の導入を撤回させることは困難でしょう。しかし、学生生活への悪影響が大きい新学事暦の導入のような一方的な改革に対して、傍観を保っていていいのでしょうか。本来研究や教育の現場を守るべき各学部・研究科の教授会が役員会の決定に異を唱えることができなくなりつつある現在、学生自身がより良い教育・研究環境のために主体性を持って意見を表明していく必要があります。
そこで私たち学生有志は、裏面の文書を濱田総長と理事7名に提出し、新学事暦の見直しを求めていくとともに、学生や教職員の声を聞いた大学運営を行うよう要求することにしました。

裏面に掲載した文書の連名の賛同者になっていただける東大の教職員、学生の方を募集します。下記の連絡先まで、名前と所属を明記して119日までにご連絡下さい。ご連絡いただいた個人情報は、賛同者として提出文書に掲載すること以外には使用せず(ビラ等にも掲載しません)、責任を持って管理いたします。一度ご連絡をいただいた後でも、119日までに再度ご連絡をいただければ、賛同者となることをとりやめることも可能です。

2015113

新学事暦の導入に反対する学生有志
特定の政治団体とは一切関係ありません。

mail:UTfourterms@gmail.com
twitter:@UTfourterms

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