2015年3月31日火曜日

回答文書本文

新学事暦の導入に反対する学生有志の皆さんへ

 新学事暦の導入に際して、学生有志の皆さんが改めて関心を持ち、貴重なご意見をお寄せいただいたことに関して、感謝の意を表します。

 過去約4年間にわたる全学的な検討を経て、具体的施策の決定に至った学部教育の総合的改革は、本学のすべての学生が、豊かな教養と深い専門性を備えた人材となるよう学部教育の質の向上を目指しています。特に、学部学生に対して、本学がこれまで提供してきた以上に、海外体験・異文化体験の機会を提供できるような教育システムを整え、その結果、社会が本学の学生に期待するコミュニケーション能力や行動力をより効果的に身につけられるよう設計しています。

 平成27年度から、教育内容・方法の抜本的改革とともに、新学事暦による4ターム制が始まります。これにより、従来の授業スケジュールの他に、週複数回授業など様々な教育方法を組み合わせた集中的学びの期間を設定できるようになり、学生の皆さんの大学での学修や活動に、より柔軟に対応できる教育スケジュールの提供が可能になります。さらに、長期集中型の休業期間を設けることで、海外への短期留学や社会体験への参加がしやすくなるだけでなく、ターム単位の留学も可能になります。移行に向けて、各学部とも、在学生の皆さんに対して特に慎重な配慮を行い、皆さんが、新学事暦を含む新しい取り組みを十二分に活用できるよう、準備を進めています。皆さんにも、この改革によりいっそう能動的にかかわり、自分の力を大いに伸ばしていただきたいと願っています。

 学部教育の総合的改革の検討経緯および実施方針については、2013年度学内広報特別号NO.1443(2013.09.02)「学部教育の総合的改革~ワールドクラスの大学教育の実現のために~」
  http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1443/pdf/1443.pdf
および、総長談論
  http://www.u-tokyo.ac.jp/president/
にその詳細を掲載しております。また、今回の学生有志の皆さんからのご意見を含む、これまで広く全学からいただいた様々なご指摘やご意見については、平成26年11月に公表した「新たな学事暦に関わるQ&A」
  http://www.u-tokyo.ac.jp/stu04/pdf/gakujireki_qa_20141117_ver.1.1.pdf(編注:現在はリンク切れ)
の中で詳しくお答えをさせていただいております。ぜひ、ご参照いただけますようお願い申し上げます。

 本学では、従前から学生の皆さんの主体的意見を尊重しています。今回のご意見に関しても、改めて感謝申し上げるとともに、真摯に受け止め、本学のさらなる発展のために、全学の構成員の皆様と共に研鑽に努める糧とさせていただく所存です。


平成27年2月20日

理事・副学長(教育担当) 相原博昭
理事・副学長(学生担当) 長谷川壽一

 

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